妻がNHK BSの放送でやっていた「ワイルドライフ」という自然ドキュメンタリーの番組を録画していたので観た。 しばらくして、4Kでの映像のものもあり、私はそれで録画した。 |
25年ほど、テレビ放送での西表島のドキュメンタリーを見てきたが、これが最上の出来だと思った。1時間足らずのドキュメンタリーであるが、これだけの種類の生物を実際に見るには数年は西表島に通う必要があるだろう。私は1997年から2018年まで通った。 かつての西表島ドキュメンタリーでは、上原港の波止場食堂のオバアが、西表で産する大シジミをとるところの映像がよかったのだが。 |
「ワイルドライフ」のヒロインは石垣金星さんの奥さまである石垣昭子さんだった。 海の堤防のように植えられたマングローブ林で背泳ぎをされている方である。草木染をした反物を水(海水)晒をしている。並木のようになったマングローブ林は風避け、波避けとして長い時間をかけて植えたものなのだろう。 ご主人の金星さんも稲の手入れや、最後の浜辺で三線を奏でている姿が出てくる。話をするのは石垣昭子さんだけだから、それがよかった。アカショウビン、カンムリワシなどの自然の声がたっぷりだから人の話は一人でいい。 |
ここまでの映像はワイルドライフより。 光がたっぷりあり、動植物は豊富な島だから映像はきれいだ。それに、4K、HDR、有機ELが加わるから、かつてのテレビでは見たことのないレベルの美しい西表島だった。まだ行ったことのない人には西表島の全島民が100名ぐらいの絶海にある奇跡の孤島と思わせることに成功している。 |
コカルーのルーちゃん 2001年9月21日撮影 かつて白浜にあったレストラン「シェル」のおばちゃんのところで保護されているアカショウビンの子供。羽を痛めて飛べない。コカルーとは西表島でのアカショウビンの名称。 このような保護されている状態でないと、アカショウビンをアップして撮るのは不可能だ。赤の色の複雑さをワイルドライフはよく出していた。 |
ワイルドライフではサギが赤とんぼを食べるところが出たが、東南アジアに多くいる蝶トンボを出すとよかった。西表島ではベッコウトンボといっていた。飛び交っているのは時期は短く、6月、7月だ。2000年6月28日撮影 |
マングローブ林の干潟に無数いる小さなミナミコメツキガニはワイルドライフでも当然出てきたが、色合いが茶色だった。私が見たのは青い色のものばかりだった。2000年10月22日撮影 |
初めて近場で撮ったカンムリワシ。サービス精神が旺盛なカンムリワシで、私に十分な時間を撮影に費やしてくれた。2000年10月24日撮影 |